アーツエイド東北・芸術文化支援事業について<2018年募集>
一般財団法人アーツエイド東北は、阪神淡路大震災の際に文化芸術支援を継続して活動をしていた神戸の島田誠氏の来仙をきっかけに、2011年6月22日に44名の発起人により任意団体(同年11月に一般財団法人となる)として発足しました。文化芸術による災害からの人間性の回復を理念に、「被災した岩手、宮城、福島を中心に、東北地域の芸術文化活動の復旧・復興、及び地域住民や国内外の多様な支援と芸術家とを結びつけ、将来にわたり芸術文化活動が自律して行われる地域社会をつくる基盤となること」を目的としました。(※同法人は2016年12月31日をもって解散しました。)
2015年より、同じく東北の地で活動する公益財団法人地域創造基金さなぶりと協力し、「アーツエイド東北・文化芸術支援事業」を立ち上げました。2015年は9件150万円、2016年は8件150万円、2017年は8件150万円の助成を実施しました。最後の公募となる2018年は、総額160万円の助成を予定しています。
この6年間、のべ92組1,160万円を、岩手・宮城・福島で活動するアーティストや団体へ届けることができました。ひとえに、東北の地を想い、震災を忘れない多くの方のご支援により、活動を続けていくことができました。心より感謝申し上げます。
もうすぐ、震災から7年目の春を迎えようとしています。
普段の生活の中で、「震災」という言葉や情景に触れることも少なくなってきました。当事者自身も、想いを繋ぎ止めていくことの難しさを感じています。震災や震災前の出来事が、記憶の中から薄れていっています。
今回で最後の事業になりますが、東北の地で生きる人々に寄り添い、活動し続けているアーティストへ届くことを願っています。そして、その活動が、震災で傷ついた人々の心の糧になることを願っています。
事業の概要
東日本大震災で被害を受けた岩手・宮城・福島に活動拠点を置く芸術家・アーティストへの支援を通じて、地域の芸術文化シーンがより豊かに、多様になるために、作品創造やその継続を支援する助成事業を実施します。
対象となる事業
1. 制作支援
作品の創造を行う制作者個人または団体を支援します。取り組みそのものに対する支援を主眼としており、助成期間内の活動の完了および明確な成果を必須としていません。制作の分野は問いません。
2. 企画助成
作品の創造を行う制作者個人または団体で、事業期間内に実施・終了する活動を支援します。テーマを特に指定しないフリーテーマ枠に加え、東日本大震災発災から6年が経過したことをふまえ、地域の風景や情景、暮らしの変化を集積・記録する取り組みや、これまでの経過や現在の地域の状況を文化・芸術的な手法を用い広く発信する活動を支援します。
<A.フリーテーマ>
作品の創造を行う制作者個人または団体で、助成期間内に活動が完了し、一定の成果(作品の完成、ワークショップの実施、個展の開催等)が期待できる活動を支援します。制作の分野は問いません。
<B.アーカイブの制作>
いわゆるアーカイブとして、映像や写真などを集積・蓄積して、閲覧や公開が可能な状態にいたるような準備や活動を行うもの。その対象は問いませんが、その後の活用や利用のイメージがより具体的で、積極的に活用・共有される見込みのあるものを重視しています。
<C.経過や現状の発信>
映像や写真、彫刻や絵画など多様な表現手段を用いて、地域の復興のプロセスやある場面、並びに最近の被災地域の状況等を表現したものを、広く社会に対して公開し、地域の状況を伝えることを目的として行うもの。その表現手法は特段規定しませんが、展覧会や個展などの形を通じて、社会と共有が図れるものを重視しています。
募集要件(1.制作支援・2.企画助成共通)
・岩手県・宮城県・福島県に活動拠点を有し、作品の創造を行う制作者個人または団体
・すでに活動実績があり、今後も継続して制作活動を実施する意思があること
・助成期間中、事務局からの問い合わせや連絡・確認に対し、適時に対応できること
・上記に該当し、報告書の提出と資金の管理ができること
助成期間(1.制作支援・2.企画助成共通)
2018年4月1日~2018年9月30日までの6か月間
※1.制作支援枠については、活動期間の縛りはありませんが、経費については助成期間中に発生する分のみ助成金の充当が可能となりますので、ご注意ください。
助成金額
1.制作支援 上限10万円
2.企画助成 上限30万円
※ 申請額に対する助成比率は100%でも可能
※ 助成総額は160万円程度を予定しています
1)制作支援:上限10万円 2)企画助成:上限30万円
応募受付締切: 2018年2月19日(月)必着
応募方法
募集要項の内容を必ず確認いただき、応募締切までに応募書類一式を下記の事務局あてにお送りください。
事務局への直接の持参による応募は受け付けておりません。
◆事務局
〒980-0804 宮城県仙台市青葉区大町1−2−23桜大町ビル602
公益財団法人地域創造基金さなぶり
アーツエイド東北 芸術文化支援事業事務局
Tel. 022-748-7283 担当雨田(あめた)・鈴木
要項・様式
これまでの助成実績
2015年度助成先の一覧
2016年度助成先の一覧
お問い合わせ
公益財団法人 地域創造基金さなぶり
〒980-0804 宮城県仙台市青葉区大町1-2-23 桜大町ビル303
TEL: 022-748-7283 FAX: 022-748-7284 E-mail: aat☆sanaburifund.org ※☆を@にかえてください。
問合せ受付時間:祝日を除く月曜から金曜までの9時半から18時半まで
一般財団法人アーツエイド東北は、阪神淡路大震災の際、文化[RA1] 芸術支援を継続して活動をしていた神戸の島田誠氏の来仙をきっかけに、2011年6月22日に44名の発起人により任意団体(同年11月に一般財団法人となる)として発足しました。文化芸術による災害からの人間性の回復を理念に、「被災した岩手、宮城、福島を中心に、東北地域の芸術文化活動の復旧・復興、及び地域住民や国内外の多様な支援と芸術家とを結びつけ、将来にわたり芸術文化活動が自律して行われる地域社会をつくる基盤となること」を目的としました。
昨年度より、私たちと同じく東北の地で活動する公益財団法人地域創造基金さなぶりと協力し、「アーツエイド東北・文化芸術支援事業」を立ち上げました。昨年度は、39件の応募の中から9件150万円の助成を実施しました。
もうすぐ、東日本大震災から丸5年が経とうとしています。ニュースでは被災地が取り上げられる機会も減り、あたかも復興が完了したかのような錯覚を覚えます。しかし、岩手・宮城・福島では6万人以上の人が未だ仮説住宅で暮らしています。
こうした状況のなかで、芸術文化による力強い活動は、傷ついた多くの人々の心を癒す糧となっています。
今回の助成事業により、さらなる芸術文化による東北の震災復興が進むことを願っています。